スポーツや遊んでいる時に顔から転んで、歯が欠けたり、折れてしまったり、抜け落ちてしまうことがあります。ケガをしてしまった時の対処法と、予防方法を紹介します。

ケガをしてしまったら

ケガは急に起こってしまいますが、できるかぎり早く処置することが大切です。
素早く適切な対処をしていただき、すぐに歯科医院にご連絡ください。

・歯が抜けた、折れた
まず、抜けたら清潔なガーゼで抑えてください。
そして抜けた、折れた歯を探してください。
抜けた歯を見つけたら、それを持つときは歯のいつも見えている白いところを持ち、歯のいつも見えていない根っこの部分は持たないようにしましょう。
そして、すぐ歯の救急保存液もしくは牛乳に入れてください。
歯を洗うときは汚れが取れないからといって擦ったり、アルコールなどで消毒しないようにしましょう。
また、ガーゼに包んだりして、乾燥をさせないようにしてください。
すぐに歯科医院へ!

・位置がおかしい
元の位置に戻せる場合は戻してください。
戻せない場合は無理せずにそのままにしておいてください。
すぐに歯科医院へ!

・歯ぐきや頬、唇から出血している
清潔なガーゼで抑えて止血してください。
すぐに歯科医院へ!

・歯がグラグラしている
清潔なガーゼを軽く噛んでください。
すぐに歯科医院へ!

・口が開かない
無理に開ける必要はありません。
歯のケガはぶつけてから処置するまでの時間が短いほど、治りが良くなる場合が多いです。
ケガをしてしまったら、できるだけ早く歯科医院にご連絡ください。
歯をぶつけてしまった後の変化
歯を強くぶつけた際、歯の神経が死んでしまうことがあります。
ぶつけてすぐにはわからない場合があります。
数か月経って歯が黒っぽく変色してきたら、歯の神経が死んでしまっている証拠ですので、定期的に診せていただく必要があります。
乳歯だと後から萌えてくる永久歯に影響が出る可能性がありますので、早めの受診をおすすめします。

ケガを防ぐ

・マウスガードを装着する
スポーツに熱中すると周りが見えなくなったりして、思わぬ事故が起こり顔からこけたり、ぶつかってしまったりすることがあります。
そのため、スポーツをする方にはマウスガードの着用をおすすめしています。
マウスガードは主に上の顎に装着する軟らかい樹脂でできた安全具です。
自分を守るだけでなく、相手をケガさせないようにするためにも必要です。
スポーツショップなどで安く買える市販のものもありますが、歯科医院で自分に合ったマウスガードを作る方が装着感も良く、噛み合わせにも優れているので、呼吸、発音、吐き気が市販のものに比べて良好です。
しっかりと顎を固定して安定してくれるため、より衝撃に強くなります。

・マウスガードの役割
●歯の欠けや抜けるのを予防・軽減する
●顎の骨の骨折を予防・軽減する
●唇、歯ぐきや舌を切るのを防ぐ
●ケガをしにくいという安心感でプレーに集中できる
●脳振盪予防

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